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医療広告ガイドラインから見る、クリニックのホームページで注意すべき点とは

2023.12.04 #景品表示法 #ホームページ制作 #医療法 #マーケティング #医療広告ガイドライン

私たちが体の不調を感じたり、何か症状がある場合に、専門の医療機関を受診することを考えると思います。
もしその時に、かかりつけ医がなかったら、受診するクリニックをどのように選択しますか?

たまたま街中で看板を見かけた、友人や家族から教えてもらった、またはインターネットで検索したなど、クリニックの存在を知る手段はさまざまです。
どのような方法でクリニックの存在を知ったとしても、まずはウェブサイトを見るという流れが、一般的になりつつあるのではないでしょうか。

ウェブサイトは患者さんにとって、来院の決め手になる重要な情報源の一つとなります。

今回は、皮膚科、整形外科、眼科、歯科や耳鼻咽喉科などの専門クリニックのホームページの活用方法について、ポイントを整理しながら見ていきましょう。

ウェブサイトの基本原則

まずはウェブサイトの基本原則を理解しておきましょう。

ホームページはデザインが良ければ良いと思っていませんか?

見た目だけではわかりづらいですが、ウェブサイトにはいくつかの基本原則があります。
これは、サイトに訪れた方が必要な情報にたどり着き、アクションを起こしやすくするためだけでなく、検索結果の表示順位などにも影響します。

わかりやすいナビゲーション

ウェブサイトのナビゲーションは、直感的で、簡潔であることが大切です。
ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるよう、メニューはシンプルかつ明確に作られている必要があります。

アクセシビリティへの配慮

すべてのユーザーがサイトを利用しやすいよう、アクセシビリティを考慮した設計が必要です。
例えば、色覚異常の方にも配慮した色の選択、スクリーンリーダーに対応した構造、極端に小さな文字を使用しないなどが挙げられます。

モバイルファースト

古いウェブサイトでは、未だにPCからのアクセスしか想定していないデザインのものがあります。
特に来店・来院型のビジネスでは、スマートフォンやタブレットでの操作性を重視したデザインが不可欠です。

速度とパフォーマンス

ウェブサイトへアクセスした際に、なかなか表示されなかった経験はないでしょうか?
サイトの読み込み速度が遅いことは、その後のユーザーの行動にも影響するだけでなく、サイトの評価低下の一因にもなり得ます。
最適化された画像、規則に則ったコーディング、サーバー環境の整備などにより、サイトの表示速度を高めることができます。

 

これらの点は、ホームページのコンテンツの良し悪しに関係なく、ウェブサイト構築の基本的な原則となります。

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ウェブサイトを効果的に活用するポイント

専門クリニックのホームページにおいて、ビジュアルとコンテンツの効果的な組み合わせは、患者さんの関心を引き、信頼を築く上で非常に大切です。
そのポイントをいくつかみていきましょう。

ビジュアルの活用

ホームページのビジュアルは、サイトに初めて訪れた方の第一印象を大きく左右します。
クリニックの雰囲気や医師の人柄を伝える写真、治療の流れを示すイラスト、診療室や待合室の様子を映した動画など、視覚的な要素を活用することで、患者さんに安心感を与え、クリニックの特色を際立たせることができます。

コンテンツの質と量

ウェブサイトのコンテンツは、量が多ければ良いというわけではありません。
治療内容やクリニックの方針、医師の紹介など、患者さんが知りたいと思う情報を、簡潔でわかりやすく伝えることが大切です。
また、ブログやお知らせなどを通じて、最新の医療情報やクリニックの日常を伝えることは、患者さんが親近感や安心感を得ることに繋がるでしょう。

アクセシビリティとマルチデバイス対応

ウェブサイトは、すべての患者さんがアクセスしやすいように設計される必要があります。
モバイルデバイスからのアクセスが多くを占めている現在、スマートフォンやタブレットでの閲覧を最優先で考えることが不可欠です。
ユーザーのニーズを先読みし、優先順位を考えてコンテンツの配置を検討しましょう。

クリニックの特長と差別化の表現方法

皮膚科、整形外科、眼科、歯科や耳鼻咽喉科などの専門クリニックのホームページでは、自院の特長や優位性をどのように表現するかが重要です。

とはいえ、何でも好きにアピールできるわけではありません。

どの業種でも守らなければならない景品表示法をはじめ、医療機関のウェブサイトは医療広告ガイドラインの枠内で行う必要があります。

町医者としての役割である専門医療機関が、ホームページを通じて差別化を図る際のポイントを探っていきましょう。

専門性と経験

専門医療機関としての強みは、その専門性と医師やスタッフの経験にあります。
これらをウェブサイトで明確に示すことで、患者さんに安心感を提供し、専門的な治療を求める患者さんの信頼を獲得できます。
医師の専門分野、資格、治療実績などを具体的に紹介することが効果的です。

※実績の掲載方法にも医療広告ガイドラインの規制がありますので、掲載時には確認するようにしましょう。

地域への理解や特性に合わせたアピール

地域に根差したクリニックとしてのアピールも、患者さんの信頼性を高める大事なポイントです。
特にエリアの特性やニーズに合わせたサービス、夜間や休日も診療していたり、駅からのアクセスの良さなども優位性となるケースがあります。
ひと目でどの地域のクリニックなのかがわかるようにし、診療時間やアクセス情報への導線も工夫すると良いでしょう。

クリニックのコンセプトの提示

医院の治療方針、院長の考えなどが伝わるコンテンツは、実はよく見られています。
患者さんが求めている治療や対応が期待できるかどうかは、来院の決め手にも大きく影響します。
院長やスタッフの対応が素晴らしくても、それがウェブサイトから全く伝わらなければ集患にはつながりません。
テキストだけでなく、写真や動画などからも人は多くの情報を得ることができますので、クリニックの「良さ」や「らしさ」を伝える方法を工夫してみましょう。

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クリニックのホームページならではの注意点

医療機関のホームページにおいて、他の業種よりも特に慎重になるべきコンテンツがいくつかあります。
患者さんにとって有益な参考情報となるものでも、実は医療広告ガイドラインにより、厳しい制限があるのです。

患者さんの声の掲載

医療機関のホームページでは、原則として患者さんの声として体験談を載せることはできません。
体験談は、患者さん個人の主観によるものであるため、治療の内容や効果に関することは、他の患者さんが誤認する恐れがあるため掲載を避けましょう。
ただし、患者さん自身が行う体験談の投稿や、SNSでの口コミ発信などは規制の対象外です。

症例や事例紹介の注意点

一般的な治療の流れやクリニックの方針を紹介することは問題ありません。
ただし、症例や事例の紹介にはさまざまな制約があります。
虚偽の内容を掲載することは言うまでもなくNGですが、事実であったとしても具体的な実証データや根拠が必要になるのです。
また、治療前後の詳細を掲載する際には治療の詳細だけでなく、治療期間や回数、費用やリスクについての情報も同時に載せなければいけません。

法的規制と倫理的配慮

過度な期待を煽ったり、極端に優れていると思わせる表現も、誇大広告と見なされるおそれがありますので、注意しましょう。
患者さんの期待を不当に高めたり、誤解を招くことを防ぐために必要な考え方となります。
法的規制に加え、倫理的な配慮も重要です。
他院を批判したり、比較してあたかも自院が優れているように見せかけることも、ガイドラインでは認められていません。

まとめ

医療機関のホームページは、患者さんが来院を検討する際に必ず訪れるものとして、見せ方を検討すると良いでしょう。
ウェブサイトの基本原則を守ることはもちろん、医療機関ならではの遵守すべき法律や基準があることも認識する必要があります。

ルールの中で、自院の特徴をしっかりとアピールし、他院との差別化をはかりましょう。

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