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その症状、もしかして寒暖差アレルギーかも?風邪やアレルギー性鼻炎との違いも解説

2024.04.22 #健康法

季節の変わり目は、日本の四季を楽しめる瞬間であるのと同時に、多くの人々にとって体調の不安定さをもたらします。
「寒暖差アレルギー」という言葉を聞いたことがありますか?
それは季節の変わり目に繰り返し現れ、特定の症状を引き起こします。
冷暖房や厚着・薄着の切り替え、気温や湿度の急激な変化などが原因となり、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状が出ることを指します。

今回のコラムでは、寒暖差アレルギーについて詳しく掘り下げ、その症状や原因、そして対策について考察していきましょう。
原因がわからず、季節の変わり目に体調を崩すという方にとって、新たな発見につながれば幸いです。

寒暖差アレルギーとは

寒暖差アレルギーは、特に春先や秋口などの季節の変わり目に起こりやすく、気温の急激な変化が見られる時期に多く見られます。
暖かい日と寒い日が交互に続くことで、体の免疫システムが混乱してしまうことから誘発されて症状が症状が出ます。

寒暖差アレルギーは、「アレルギー」と名前についていはいるものの、アレルギーの原因となるウイルスやアレルゲンによるものではないため、実は正確にはアレルギーではないと言われています。

医学的には血管運動性鼻炎による症状と言われており、気温や湿度の急激な変化や、暖房や冷房などの環境の変化に血管収縮が追いつかず、自律神経が乱れることで体調不良が起こると考えられているのです。

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寒暖差アレルギーでよく見られる症状

寒暖差アレルギーと呼ばれるものには、さまざまな症状が現れることがあります。
以下に、寒暖差アレルギーが引き起こす症状の例を挙げてみましょう。

■鼻水と鼻づまり、くしゃみ

寒暖差アレルギーの最も一般的な症状の一つは、鼻水や鼻づまりです。気温の変化によって鼻の粘膜が刺激され、鼻水が増加し、鼻づまりが起こることがあります。これにより、くしゃみや鼻水が継続的に現れることがあります。

■しっしん・かゆみ

人によっては肌に湿疹の症状が出たり、かゆみを生じることがあります。

■咳

主な症状とはされていませんが、人によっては咳がでることもあります。

■ 体のだるさ

寒暖差アレルギーの症状には、疲労感や倦怠感が含まれることがあります。体が疲れやすくなり、倦怠感を感じることがあります。また、症状が出ることにより睡眠の質が低下し、さらに疲れが蓄積することも考えられます。

風邪との違い、どう見分ける?

寒暖差アレルギーは、風邪やアレルギー性鼻炎などとよく似た症状があり、その区別がつきにくいため、原因にたどり着くのに時間がかかることがあります。
よく見られる症状と、その特徴や違いの一般的な傾向をまとめました。

■くしゃみ

寒暖差アレルギー:一時的に続けて出ることが多い。
風邪:続けて出る場合でも3〜4回程度。くしゃみではなく、咳が出やすい。
アレルギー性鼻炎:何度も続けて出る。

■鼻水

寒暖差アレルギー:みずっぽく透明。サラサラしている。
風邪:粘り気があり、黄色い。
アレルギー性鼻炎:透明であることが多いが、悪化すると黄色くなる。

■鼻詰まり

寒暖差アレルギー:ムズムズとした状態が続く。
風邪:数日間続くが、時間とともに改善する。
アレルギー性鼻炎:長く続きやすい。

■目のかゆみ

寒暖差アレルギー:ない。
風邪:ない。
アレルギー性鼻炎:ある。

■発熱

寒暖差アレルギー:ない。
風邪:ある。
アレルギー性鼻炎:ない。

■倦怠感など

寒暖差アレルギー:症状が出る場合がある。
風邪:ある。
アレルギー性鼻炎:症状が重い場合には出ることがある。

 

症状には個人差があり、症状の受け止め方も人により様々です。
気になる症状があったり、時間が経っても改善しない場合などは、勝手な判断をせず、医療機関を受診し医師の診断を仰ぐようにしましょう。

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寒暖差アレルギーの原因とは?

寒暖差アレルギーの明確な原因は、明らかになっていません。
しかし、一説には気温差による自律神経の乱れが原因と言われています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、これらは正反対の影響を及ぼしながら一定の状態に体のバランスを整えています。

例えば交感神経が優位な状態になると、緊張状態となり血圧を上昇させ、心臓の鼓動が速くなるのです。
反対に副交感神経が優位になると、血圧が低下し、体は休まる方向に向かいます。

これらの自律神経が何かしらの原因によりバランスが乱れると、鼻の粘膜にある血管の収縮や拡張などの調節がうまくいかなくなります。
そこから鼻水やくしゃみ、鼻詰まりなどの症状が引き起こされると考えられているのです。

自律神経が乱れる原因として、一般的には不規則な生活やストレスなどが挙げられます。
季節の変わり目で気温が急激に乱高下することで、体の反応がついていけず、ストレスを感じることで自律神経にも影響が出ると考えられるでしょう。

寒暖差アレルギーを予防するための対策法

寒暖差アレルギーを予防する方法はあるのでしょうか。

どちらも健康的な生活を送るための基本的な内容となりますが、原因となりうる点にも着目して予防法を見ていきましょう。

■気温差をなるべくなくす

暖房の効いた室内から急に外に出ると、気温差に体が追いつかなくなることがあります。
外出の少し前から暖房を切るなどし、急激な気温差が生じないように気をつけましょう。

また、朝晩と日中の気温差が大きい場合、気温に合わせて調整できるような服装が望ましいでしょう。
温かい日中は薄着で過ごし、朝晩は上着をはおるなど、変化に対応できることが大切です。

■マスクの着用

寒暖差アレルギーは、鼻の粘膜が寒暖差を感じることで生じる反応となりますので、マスクを着用することで鼻と口を守り、外気に触れないようにすることがお勧めです。
春は花粉症の季節とも重なりますので、花粉対策にもなり一石二鳥です。
季節の変わり目は体調を崩しやすい一面もありますので、日頃の習慣としてマスクの着用を取り入れると良いでしょう。

■生活リズムを整える

規則正しい生活をすることで、自律神経も整うと言われています。
充分な睡眠をとり、朝は決まった時間に起床し、太陽の光を浴びましょう。
食事面では、バランスの良い食事を決まった時間にとるようにすると体のリズムが整います。
また、ストレスをためないよう心がけることも、大切なポイントです。

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おわりに

寒暖差アレルギーは、季節の変わり目に特に現れやすい症状ですが、適切な対策を取ることで症状を和らげることができます。
温度の変化に注意し、自律神経を整える生活習慣を心がけることが大切です。
健康な生活環境を整え、寒暖差アレルギーと上手に付き合いながら、季節の変わり目を快適に、楽しく過ごしましょう。

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